はじめてタップルでいいねが3桁に乗った日、私はスクリーンショットを撮りました。ちょっと誇らしくて、でも翌週それが伸び悩むと、今度は鏡の前で自分の顔をじっと見てしまう。数字ひとつで気分が上下する自分が、われながら不思議でした。
いいね数に振り回された27歳が言うのもなんですが、この数字との付き合い方を間違えると、出会いより前に心がすり減ります。今日は、増やし方と、振り回されない構え方の両方を置いていきます。
いいね数の前で、私たちはなぜ揺れるのか
数字が見える設計が、価値の物差しにすり替わる
タップルは、自分が受け取ったいいねの数が画面に出ます。可視化されると、人は無意識にそれを採点表のように見てしまう。多ければ選ばれている、少なければ魅力がない、と。でも冷静に考えれば、その数字が測っているのは一枚目の写真への反応であって、あなたという人間の価値ではありません。ここを取り違えると、しんどさが始まります。
男女で意味が違う。送る数ともらう数
同じいいね数でも、男女で意味がまるで違います。タップルは女性からも気軽にいいねを送れる文化があり、女性は受け取る数が多くなりやすい。一方、男性は送る側として数を意識し、もらう数は控えめになりがちです。だから女性の少ない時期と、男性のもらう数を同じ物差しで比べても意味がない。自分の立場での相場感だけ持っておけば十分です。
そもそも平均はどれくらいなのか
女性ともらう数、男性ともらう数の体感差
正確な平均は公表されていませんが、取材した体感で言うと、女性は登録から日が浅くても数十のいいねが集まることが珍しくなく、写真が刺されば1週間で200を超える人もいます。
26歳のミオさんは、休日の自然な笑顔写真に変えただけで1週間で200いいね超え、と話していました。男性は様相が違って、登録直後はひと桁という人も多い。
20代後半のある男性は最初いいねが5個で自信を失いかけたそうです。つまり、男性のひと桁は異常ではなく出発点で、女性の数十は標準。この前提を知るだけで、無用な落ち込みはかなり減ります。
数字より、誰からのいいねかが効いてくる
そして、もっと大事な話。いいねの総数が多くても、その中に会いたい人がいなければ、出会いはゼロのままです。29歳の女性は、いいねが100を超えた頃に複数の男性と並行して会いましたが、いいね数が多くて人気者っぽい相手とは話が合わずフェードアウトし、結局いいね数とは無関係に居心地のいい人が残ったと振り返ります。総数は入り口の景気の話。本当に効くのは、一人の相手との相性です。
いいね数を実際に増やした人の手順
数字に意味がないと言いつつ、入り口が広いに越したことはありません。実際に増やした人の手順を、効果の大きい順にいきます。
写真一枚の差し替えで、桁が変わった
いちばん効くのは、やはり一枚目の写真です。24歳のアスカさんは、容姿に自信がなくいいねがほとんど来ない時期が続いたものの、写真を明るいものに変え、趣味欄を充実させたら一気に10個以上来るようになったと言います。暗い室内の自撮りから、自然光の入る場所で撮った他撮りの笑顔へ。たったこれだけで、表示された時の足の止まり方が変わる。お金も時間もかけずに桁が動くのは、ここだけです。課金を考える前に、まず写真フォルダ。
趣味タグと自己紹介で、来る相手の質を変える
数を増やすだけなら写真ですが、来る相手の質を変えるのは趣味タグと自己紹介です。タップルは趣味でつながるアプリなので、タグを具体的に設定し、自己紹介に一緒にカフェ巡りがしたいといった共通行動を書くと、ノリだけのいいねではなく、話の合いそうな相手から集まりやすくなる。
30歳の女性は、今日のデート気分のような機能で気軽にいいねを送る側にも回り、返ってくる率が上がったと話していました。受け身で待つより、自分から共通点のある相手へ送る方が、結果的に質の高いいいねが返ってきます。
時間帯とログイン頻度という地味な土台
最後は地味な土台の話。毎日ログインしている人ほど、おすすめ枠に載りやすくなります。
28歳の男性は、コツコツいいねを送り続けたら自分のページがおすすめに載るようになったと実感していました。活動する時間帯も効いていて、31歳の男性は休日の朝に活動を集中させたら返信率が上がったそうです。人が多く動く時間に自分も動く。置きっぱなしにしない。派手さはないけれど、この継続が表示回数をじわりと底上げします。
多すぎる人、少なすぎる人、それぞれの落とし穴
数に溺れて疲れた人の捌き方
いいねが多すぎるのも、それはそれで大変です。26歳のミオさんは、200を超えた頃、どの人が本気かわからなくて疲れたと言います。最初は1日50人に返事をしていたのを、徐々に条件を絞って対応するように切り替えたそうです。全部に応えようとすると消耗するので、自分の譲れない共通点で先にふるいにかける。選べる立場は幸運ですが、抱え込むと溺れます。
28歳のサヤさんのように、たくさんの中から丁寧なメッセージの相手を選んで、公園のお茶デートから価値観が合う関係に進んだ人もいる。数は、絞ってこそ生きます。
少ない時期に心を守る考え方
逆に少ない時期は、心の守り方が要ります。いいねが来ないと、自分に魅力がないのかと落ち込むのは自然な反応です。でも26歳の男性が言っていた通り、実際に会うとプロフィールだけではわからない魅力が伝わる。いいね数が捉えているのは写真への一次反応だけで、会話の面白さも、会った時の空気も、その数字には映りません。
地方在住でいいねが少なかった27歳の女性は、数を気にせず長期的な相性を重視して、東京の相手と素敵な出会いにつながりました。30代後半で登録した子持ち再婚希望の人も、いいねは控えめでも真剣な人だけが残ったと話しています。少ないいいねは、ふるいにかかった後の濃い数字だと捉え直せばいいんです。

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