32歳のころ、別のアプリで投資の話に引っかかりかけ、危うく金を溶かすところでした。だからタップルを始める時も、サクラだらけなんじゃないかと全身で身構えていた。痛い目を見た側の疑り深さで、タップルにサクラはいるのかを検証します。
まず用語を切り分ける。サクラと業者は別物
サクラは運営側のなりすまし、業者は外部の侵入者
サクラと業者は、よく混同されますが別物です。サクラとは、運営自身が雇った偽の利用者のこと。会員数を水増ししたり、課金を促したりするために、運営側がなりすましでアカウントを動かす行為を指します。一方、業者は、運営とは無関係の外部の人間が、勧誘や詐欺を目的に紛れ込んでくるもの。この二つを区別しないと、対策を誤ります。サクラはアプリの体質の問題、業者は侵入者の問題。狙うべき警戒の方向が、まるで違うのです。
なぜタップルにサクラがいる動機が薄いのか
ここが重要です。タップルのような大手で会員数の多いアプリは、運営がサクラを雇う動機が薄い。理由は単純で、すでに利用者が大量にいるので、わざわざ偽アカウントで水増しする必要がないからです。
それに、上場企業グループが運営するような規模のアプリがサクラ行為に手を染めれば、発覚した時の信用失墜が大きすぎる。割に合わないのです。だから、タップルにいわゆる運営のサクラがうじゃうじゃいる、という心配は、実態とずれています。本当に警戒すべきは、外から入ってくる業者の方。ここに照準を合わせましょう。
では実際に何がいるのか。遭遇する三種類
サクラの心配は薄いとして、では実際に何に遭遇するのか。取材と私の経験から、警戒対象は三種類でした。
金銭や投資へ誘導する業者
ひとつ目が、金銭目的の業者です。20代の大学生タクヤさんは、マッチした相手がメッセージで急に投資の話を持ちかけてきて、業者と判明してすぐブロックしたそうです。儲かる話、副業、投資。会話の中でお金の匂いがしてきたら、ほぼこれです。私が別アプリで引っかかりかけたのも、まさにこのパターンでした。感じよく距離を縮めてきて、ある時すっと金の話に舵を切る。相手の好意が本物に見えるからこそ、危ない。
他サイトへ連れ出そうとする勧誘アカウント
ふたつ目が、外部誘導型です。32歳のショウタさんは、やり取りの途中で急にLINEに移りましょうと誘導されたり、プロフィールが完璧すぎる相手に警戒したと話していました。アプリ内の監視を逃れるため、業者は早い段階で外のサイトやアプリへ連れ出そうとします。タップルはそもそも連絡先交換が会うまで禁止なので、会う前に執拗に外部へ誘う相手は、それだけで赤信号です。
サクラではない、ただの盛りすぎユーザー
三つ目は、実は害のないタイプ。写真を盛っている普通の一般ユーザーです。ある若い男性は、写真を盛っている子は多いけれど、サクラというより普通のユーザーで、早い段階で会うと見極めやすいと話していました。盛り写真とサクラを混同して全員を疑うと、本物との出会いまで逃します。写真がやや盛られている程度は、業者ではなく、よく見せたいだけの普通の人。ここを切り分けられるかどうかで、警戒の精度が変わります。
大量のいいねは罠なのか、という疑問
初日に殺到するいいねの正体
多くの男性が不安になるのが、登録初日のいいね殺到です。28歳のケンタさんも、登録直後にいいねが殺到して、可愛い子ばかりでサクラだらけかと疑ったそうです。でも、これはサクラの証拠ではありません。
タップルは新規会員を優先的に表示する仕組みがあり、登録直後は誰でも露出が跳ね上がる。その追い風で、一般の女性からのいいねが集中するだけです。ケンタさんも、写真と趣味を確認しながらやり取りを続けたら自然な返事が来て、1週間で会う約束まで進んでいます。殺到するいいねは、罠ではなく新規ボーナス。冷静に中身を見ればいいだけです。
完璧すぎるプロフィールに警戒する理由
ただし、完璧すぎるプロフィールには一定の警戒が要ります。モデルのような写真、隙のない自己紹介、なのに会話が妙に噛み合わない。こういう相手は、業者が用意した撒き餌アカウントの可能性があります。
30代後半のリョウヘイさんは、プロフィールがコピーっぽいアカウントに気づいたと話していました。良すぎる話には裏がある、という古い警句は、ここでも有効です。完璧さに舞い上がる前に、会話の自然さを確かめる一拍を置いてください。
怪しいアカウントを見抜く、四つのサイン
金銭話と外部誘導は、一発で退場
見極めのサインを整理します。最優先の二つは、金銭話と外部誘導。儲け話や投資の気配、そして会う前に他サイトやLINEへ誘導してくる動き。このどちらかが出たら、相性を考えるまでもなく即ブロックでいい。業者の目的はあなたとの出会いではなく、お金か個人情報だからです。情を移す前に、機械的に切る。これが自分を守る鉄則です。
写真が少ない、会話が噛み合わない違和感
残りの二つは、写真の少なさと、会話の不自然さです。写真が一枚しかない、しかもどこかで見たような海外風の画像。質問に対して答えがずれている、定型文のような返信が続く。こうした違和感は、業者やなりすましのサインです。
翔太さんも、海外風の写真や即金銭話のアカウントに1ヶ月で3人ほど遭遇し、運営に報告したらすぐ対応されたと話していました。違和感は無視せず、立ち止まる合図として使ってください。
安全に本物へたどり着く手順
ビデオ通話と早めの対面という関門
業者を避けて本物にたどり着く、いちばん確実な関門が、会う前のビデオ通話と早めの対面です。28歳のケンタさんは、ビデオ通話で確認するルールを自分の中で作ったそうです。業者やなりすましは、顔を見せるやり取りを嫌って避ける傾向がある。
タップルにはアプリ内の通話機能があるので、会う前に一度声と顔を確かめれば、それだけで多くの怪しいアカウントをふるい落とせます。そして、信頼できそうなら早めに対面する。20代の大学生タクヤさんも、早めに会うのがコツだと話していました。文字のやり取りを長く続けるより、実物を見る方が、見極めは速い。
報告機能を使う、それが場を綺麗にする
もうひとつ、忘れてほしくないのが報告機能です。タップルは運営が監視体制を敷いていて、通報されたアカウントには対応が入ります。翔太さんが報告したらすぐ対応されたように、怪しい相手を見つけたら、ブロックだけでなく運営に報告する。それが、自分だけでなく他の利用者も守り、場そのものを綺麗にします。
亮平さんがマッチした女性も、運営が監視しているから安心だと話していたそうです。監視体制は、利用者の通報と合わさって初めて機能します。あなたの報告が、誰かの被害を防ぎますから。

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